全国のご当地ほりにし

愛媛県の南部に位置する西予市は、松山市から車で約１時間。 西は宇和海、東は四国カルストと、海抜０mから標高約1,400ｍにまで広がる大地は「四国西予ジオパーク」として日本ジオパークに認定されています。 波の音や潮の香りを感じるリアス海岸、爽やかな風と揺れる稲穂が輝く盆地、ぐっと背伸びをして深呼吸したくなる壮観な景色が広がる四国カルストなど、変化に富んだ自然がぎゅっと詰まった地域です。 西予宇和インターを降りて5分ほどの、情緒あふれる通り「卯之町の町並み」には、江戸時代に創業した酒蔵、明治時代に建てられた「開明学校」などが立ち並び、まるでタイムスリップしたかのような時間を過ごすことができます。

多様な地形と気候は、豊富な特産品を生み出します。 海鮮、柑橘類、野菜や果物、お米、お肉、さらには真珠まで。 その中でも、お米の歴史はかなり古く、宇和町では2,000年以上前から稲作が行われてきました。盆地がもたらす昼夜の寒暖差と、ミネラルをたっぷりと含んだ肱川清流の水が、美味しいお米を育てます。 水を張った田んぼに映る空も、初夏の新緑も、黄金色に輝く稲穂も、そして真っ白な雪で覆われた景色も、ただただ美しい。 季節を問わずに楽しめる田園風景は、西予を代表する景色の一つです。

段々畑を背負うように民家が立ち並ぶ明浜町狩浜地区。 平成31年に重要文化的景観「宇和海狩浜の段旗と農漁村景観」として選定されました。 石灰岩の石垣が反射する光、空からの光、海から照り返す光と、「3つの太陽」を浴びる西予市のみかん。水はけの良い土壌と潮風によって運ばれる豊富なミネラルも加わることで、甘く、濃く、ジューシーに育ちます。 人々の生活と共にあるこの段々畑は、ガイドさんが案内してくれる農道の散策や、みかん狩り体験をすることもできます。 ゆったり流れるじかんを感じながら、雄大な「ジオ」の自然を満喫してみてはいかがでしょうか。