全国のご当地ほりにし

中国地方最大の大河、江の川。中国山地の水源から194キロ、多くの支流の水を集め日本海に注ぐ河口に、江津市は位置しています。「江津（川の港）」の名のとおり、古くは江の川河口の港として発展し、江戸時代には北前船の寄港地として栄えました。

かつての中心地であった江津本町には江戸時代に建築された商家の家屋なども多く残り、往時の面影を今にとどめています。

江の川を通じた地域間のつながりも深く、平成16年に同じ江の川流域の桜江町と合併し現在の市域となりました。

石見神楽は、島根県西部（石見地方）に古くから伝わる伝統芸能で、その年の豊作や豊漁を祈願し神々に捧げる歌や踊りのことをいいます。

華やかな衣装や表情豊かな面を身につけた人々が太鼓や笛の囃子に合わせ、神話を題材として悠々と舞う姿は観る者を魅了します。テンポの速い八調子と重厚感のある六調子があります。

現在では、市内ホールなどでの定期公演で神楽を見る機会も増えましたが、9月の終わりごろから始まる秋祭りの時期になると、市内各地の神社で夜通し神楽が舞われ、鑑賞に訪れる多くの人で賑わいます。

菰沢公園オートキャンプ場は、初心者でも利用しやすいのが特徴です。観光地やスーパーなどが近くにあり立地が良く、海水浴や自然散策、海釣り、バス釣りといった自然とのふれあいを楽しんだ後に泊まる人も多くいます。

キャンプ場には菰沢池からの風が流れ込み、特に湖畔サイトは涼しく過ごしやすいため人気があります。大人数で日帰り利用する場合には、炊事場など共用施設の貸し切りもできます。

テントや寝袋などのレンタルも充実しているため、キャンプに慣れていない初心者でも思う存分楽しめます。

赤瓦が特徴的な日本三大瓦の一つ「石州瓦」の産地として知られ、江の川に日本海、緑滴る山野、そして赤瓦が美しい風景を生み出しています。

石州瓦の原料は、島根県西部で採れる良質な粘土と、来待石からつくる釉薬（ゆうやく）です。それを1200度を超す温度で焼き上げると、独特の美しい赤い色が生まれます。

この高温は品質にもつながっています。他の瓦産地に比べて窯の温度が群を抜く高さの石州瓦は透水や凍結、積雪の重み、塩害などの耐久性にも高い評価を受けています。

新しいモノやコトに挑戦する人を、まちぐるみで応援する仕組み―それが江津市ビジネスプランコンテスト（Go-Con）です。Go-Conは、2010年にはじまりました。急速な人口減少、伝統産業の衰退、若者の流出といった地域課題山積の中、定住対策には産業振興が欠かせないとの考え方から生まれた取り組みです。

Go-Conの特徴は、江津に思いを持っている人を支援する関係者が幅広いこと。事務局は、市内の各種団体で組織されています。加えて、市内外の経営者、地元で活動している人、過去出場者や地域の皆さんなど、いろいろな立場の人が出場者を応援します。

Go-Conがきっかけで起業したＵターン者、Ｉターン者は今も増加しています。何より、実践者の皆さんと地域のたくさんの人とのつながりが、さらに人を呼び込む良い循環となっています。