全国のご当地ほりにし

佐賀県玄海町は、唐津市に囲まれてひっそり佇むように位置し、人口5,000人ちょっと。約2,000世帯が暮らす小さなまちです。山が、海が、川が、田畑がそこにある。ただそれだけで「ありがたい」と心に染み入る。年齢とともに見える景色は変われど、玄海町には、心の琴線に触れる穏やかで美しい自然があります。
そんな土地のおかげでしょうか。この土地で暮らす人々もまた、穏やか。”おいしくなあれ、おいしくなあれ”そんな声が聞こえてきそうなほど愛情かけて作られた山の幸。玄界灘の豊かな恵みをたっぷり享受した海の幸。人々の温かい手から、おいしいものがたくさん生まれています。
自然と、人と、おいしい食べ物。さあ、でかけてみましょう、玄海町へ。

玄界灘の小さな入り江に、大小283枚の田んぼが連なる「浜野浦の棚田」があります。春は菜の花、初夏は青苗、秋は彼岸花と四季折々に彩られ、「日本の棚田百選」や「恋人の聖地」にも認定されました。とりわけ5月の夕暮れ時には、海と水田がオレンジ色の夕陽に染められ、見事な造形美描き出します。 その幻想的な光景を一目見ようと、全国各地から見物客が訪れるほど。
この棚田を維持管理するのは浜野浦夕日組合の皆さん。地元の小学生に向けた田植え・稲刈り体験会も行っています。地域で守り継がれる尊い自然。私たち日本人の原風景が広がっています。

今や海外でも高く評価される「佐賀牛」。その生産をけん引するのが、県内最大規模の飼育頭数を誇る「中山牧場」です。
品質の高い牛を「育てる」だけではなく、食肉加工と販売も手掛け、消費者が安心しておいしいお肉を「味わう」ところまで責任をもってこだわるのが、「中山牧場」の流儀。後継者の育成にも力を注ぎ、町ぐるみで佐賀牛ブランドを守り継ぎます。